看護師を長く続けてわかったこと

ベストセラー『看護師だからできること』から30年。「思ったより、できることが増えない」という壁にどう折り合いをつけてきたか。

患者さんとのつきあいは、いつも泣いたり、笑ったり、怒ったり…。ときに無力を感じることもあるけれど、なんとか看護師を続けてきた宮子さん。臨床40年の忘れがたい体験の数々をつづります。すべての看護する人、ケアする人への応援歌です。

●目次
第1章 病気になるのは、それだけで本当に大変なこと
第2章 病気は運。そう考えることにした
第3章 いつもじゃないけど、看護は自分との闘い
第4章 臨床を離れたら、きっとわからなくなること
第5章 動物の死・人間の死
第6章 あえて倫理的葛藤を引き受ける
第7章 管理職を経験したからわかったこと

●「はじめに」より
〈どんなにがんばって看護をしても、命を救えない人はいる。さらにその死が穏やかでない人も少なからずいる。私は救えなかったし、穏やかに死なせてあげることもできなかったけれど、そうした人がいた事実や、自分たちが無力であったことは、身をもってわかった。これは、仕事のつらさや患者さんの苦しみを理解するうえで、価値があることだと考えるようになりました。
看護師にとって大事なのは、できること以上にわかること。患者さんの命を救うことはできなくとも、その人の経過からわかったことは、決して奪われない。私たちはその経験を生かしながら、一歩ずつ患者さんに歩み寄っていくことができるのです。〉「はじめに」より

●著者プロフィール
宮子あずさ
1963年東京生まれ。明治大学文学部を中退し、東京厚生年金看護専門学校で学ぶ。看護師として働きながら著述を行なうとともに、大学通信教育で学び、東京女子医科大学大学院で博士(看護学)を取得。著書『看護師だからできること』『看護師が見つめた人間が死ぬということ』『気持ちのいい看護』など。

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